研修レポート Vol.4 UVコーティング施工研修 所要時間/約8時間、売上金額/約21万円、難易度/★★★★★

※上記の所要時間、売上金額、難易度は、一般的なUVコーティング施工を行った約25畳施工の場合の目安となります。

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フロアコーティングとは、フローリングに対し塗布する液剤がワックスではなく高耐久のコーティング剤を塗布する作業となります。当スクールでは、【短期コース】と【開業コース】でワックス塗布・ワックス剥離作業を学びますが、その技術を応用したものとなります。
写真は、引き渡し清掃時に塗布されていたワックスを除去(以下、剥離)した後の様子。剥離作業では、小さな区画ごとに区切り少しづつ手作業で行っていきます。

ワックス除去(剥離)後のフローリング
完全にワックスを剥離し、床面を乾燥させる

これは、完全にワックスを剥離した後に送風機を使用し床面を乾燥させているところ。このように、完全にワックスが剥離・除去されています。
この後、プライマーコート(密着促進剤)とトップコート(仕上げ剤)を塗布していくのですが、この剥離処理の出来が完了後の仕上がりの70%を占めるくらいの重要な作業となります。

プライマーコートを塗布し完全に乾燥させ、その上にトップコートを塗布。UV(紫外線)を照射する専用機材を使用しトップコートを硬化させ完成となります。
高耐久コーティングは様々な種類がありますが、わかりやすく言うと「透明な塗料(ペンキ)」をフローリングに塗布するようなものです。
ワックスと高耐久コーティングのそれぞれにメリット・デメリットが存在することを施工者が理解し、そのことをお客様へ丁寧に説明し了解を得た上で施工することが重要となります。

トップコートを塗布し、専用機材にてトップコートを硬化
完成後は光沢が増し、上品な仕上がり

完成後は、しっかりとフローリングを保護し光沢も上がり上品な仕上がりになっています。UVコーティングでは、瞬時に硬化する事で補修箇所をすぐに確認・点検し、適切に処理した後、施工当日にお客様の最終チェックをしていただけます。

写真は、玄関先からのアングルとなります。お客様からは大変お褒めの言葉をいただきました。今後のメンテナンス方法を適格にアドバイスし保証書をお渡した後、施工代金をいただき終了となりました。
※今回の研修は、実際の現場で行いました。

玄関先から見た完成後のフローリング
研修を終えて

〜研修に参加したスクール生の声〜

研修では髪の毛・体毛一本落とさないように、頭にはタオルを巻き、熱い夏でも手首にゴムの入った長袖を着て、コーティングにホコリを巻き込まないようにそれぞれの過程で何度も掃除機やコロコロをかけました。こうして徹底したリスク管理を行う事で、お客様に喜んでもらえる仕上がりになるんだと感じました。

今回の研修では、コーティングをハケで塗るのではなくそれぞれの工程に合わせた道具を使用しましたが、それらの道具には、より作業を簡素化し仕上がりにムラができないような工夫がされていました。

【開業コース】でワックスの塗布・剥離の講習を受けましたが、今回の研修では教わった技術や考え方がそのまま実践されていました。正直、講習時には付加価値的な意味合いしかないのかな?と思った事もありましたが、多くの場面で活用されているんだと実感するとともに、しっかりと講習していてよかったな、と思いました。

施行写真

施工前

▲施行前(既存ワックス除去前)

UVコート施工後

▲UVコート施工後

お荷物移動後

▲お荷物移動後